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正しいテニスコートの形知っていますか?

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担当コーチ
佐々木 大介

ある日私が教えているジュニアにこんな質問をしてみました。
”テニスコートを正しい形で書ける?”
手を上げた何人かの子に実際にホワイトボードに書いてもらいました。
面白いことに全部の絵がほぼ正方形に近い長方形のコートになっているではありませんか!

皆さんも頭の中でテニスコートの形を想像してみてください。
実際のテニスコートはこんな感じです。(シングルスコートのみ)

その大きさですが、縦23.77メートル、横8.23メートルです。(ダブルスコートの横は10.97メートル)
という事はテニスコートはかなり細長くて狭いものなのです。
縦と横の長さの比は、大体ですがシングルスコートで3:1、ダブルスコートで2:1となります。

ダブルスコートでの半面の横の長さはたった5メートルとなるので、ほとんどのボールは触れる計算となります。
なのに多くの人は際どいアングルショットやストレートへのパッシングショットを早い段階で打ってポイントを取りにいきがちになってしまいます。
これは確率を考えると非常にリスキーな戦術と言わざるを得ません。
アングルやストレートを打ってはいけないのではなく、入る確率が高い場面で打つのは構わないわけですから
その場面を作り出すことが大事になります。
ですから1球で決めにいくのではなく複数のボールを組み合わせてポイントを取るという戦術を立てていった方が
コントロールの練習にもなるし、打った後の動きやポジションも意識するようになります。

皆さんが想像したコートの形はあっていたでしょうか?
コートは細長く狭いものだという事を意識して戦術を考えてみてください。
今までと違った攻め方を発見できて面白いかもしれません。

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