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WIMBLEDON

担当コーチ
小林 富士

今年のウィンブルドンもセカンドウィークに突入し、錦織圭選手が昨年に続き2年連続ベスト8進出を決めました。
昨年との大きな違いは、比較的短時間での勝利をものにし、次戦のフェデラー戦に体力的にも精神的にも余力を残して臨めるということ。
明日の準々決勝に期待が高まります。

ところで、皆さんはウィンブルドン特有の”オールホワイトルール” をご存知ですか?
イギリス特有の天然芝の緑に映える、あの白いテニスウェア!
今年は、メディアでも度々この”オールホワイトルール” がとりあげられていました。

テニスウェアがとてもカラフルになった昨今、このウィンブルドンならではの白いテニスウェアが際立って美しく見えるのは、
私だけではなかったようです。
さかのぼる事、数年?(いや、数十年?)、私がテニスを始めた頃は、テニスウェアは ”白” が当たり前でした。
アンツーカーの赤土に映える白いスコートは、練習時は上級生の方しか着てはいけなく、とっても憧れたものでした。

1972年、全米オープンが ”白ルールの緩和” を発表。
年々、カラフルなウェアに身を包んだプロが華麗なテニスで私たちを魅了し、今や白のテニスウェアの方が珍しい世の中になりました。
アンドレ・アガシがどんなウェアでウインブルドンに現れるのか?
世界中の興味が集まる中、彼が真っ白なウェアで登場したことも話題になりました。

現代では、規則にとらわれない自由な生き方が尊重される時代です。
その中で、伝統を頑なに守り続けるテニスの聖地、ウィンブルドン。
私にとっても ”憧れの聖地” です。

“オールホワイトルール” の一部をご紹介しておきます。

 ➀ 選手は、会場エリアに入る際にはほぼ全体白のテニスに適切なウェアを着用すること
 ➁ オフホワイトやクリームは白に含まれない
 ➂ 模様に含まれる色部分の幅は、1cm 以内であること。

錦織選手の健闘を期待しつつ、今年のWIMBLEDONも大いに楽しみましょう!

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