1995年1月17日回顧録 (最終回です…)
- 担当コーチ
- 小林 富士
阪神淡路大震災後、霞が関の外務省に非常勤職員として2年弱勤めました。
大学卒業後、テニスのコーチとしてしか働いたことのない私にとって、色々な経験をさせていただきました。
環境の変化により体調を崩して姉一家に迷惑を掛けてはいけない!と、テニスのできる環境を確保!
外務省のテニス部に所属させていただき、毎週日曜日の練習に参加させていただきました。
そうこうするうちに、仕事中、私の机の横に初対面の方が立っていて、” 今週末、土曜日にでも私達の課の仲間とテニスをしませんか? ”
というようなお誘いを受けるようになり、色々な方とテニスをご一緒させていただきました。
中でも、官庁対抗という試合で、宮内庁対外務省の試合後、当時の天皇皇后両陛下が宮内庁のコートにおいでになり、”今日は珍しく外務省に小林さんという女性の方がいらっしゃいます。”
という宮内庁の方の説明で、美智子妃が ” 小林さんご一緒にテニスをしていただけますか。” と、お声をかけていただき、天皇皇后両陛下のペアとダブルスの試合をさせていただきました。
この経験は、当時、存命だった私の祖父がとても喜んでくれたのを覚えています。
今となっては、私の中でも一番思い出に残る経験だったと思います。
また、勤務先の経済局国際機関第二課は、当時OECD(経済協力開発機構)の担当部署で、新事務総長が来日する折、本人のたっての願いで、テニスをすることになりました。
外国からの要人をテニスで歓待するのは初めて?の経験に近いらしく、例年の鎌倉観光及び料亭での会食をキャンセルの上、品川プリンスホテルのインドアコートでのテニスが実現しました。
当時、外務省ナンバー2?の外務審議官の方、そして、経済局のテニス愛好家?(この方たちとは既に顔見知りでした)とのテニス!
相手が外国の方なので、思いっきりテニスを楽しんでいたところ、” どうも富士(私の名前です!) ばっかり勝っているから、最後そちらは女性同士で組んで、こちらの男性ペアと勝負しよう!”
との事務総長の方の提案!! 最後の勝負も私たち女性の勝利に終わると、とても悔しがりながらも楽しかったと喜んでいただきました。
その証拠に?次の日も、是非テニスがしたい!と、私と二人で(あちらの方の付添いがお一人いらっしゃいましたが…) テニスをプレイしました。
今は、元事務総長ですが、その方とは今も親交があります。時々、早朝、自宅に電話がかかってくるのには少々困惑しておりますが‥‥。
その他にも、外務省歴代事務次官の方々四人、国連日本代表大使、そして当時ニュース23の女性キャスターの方ともお知り合いになり、ご自宅にお招きいただいたこともありました。
様々なパーティーでは、作家の林真理子さんや奥田英二さん、安藤和津さんご夫妻をお見かけしたりもしました。
テニスの経験を活かして、色々な経験ができたことは今の私の財産です。ほかにも色々なエピソードがあります。興味のある方は直接お尋ねください!!
長々と読んでいただいた方、ありがとうございました。
阪神淡路大震災がなければ、このような経験が出来なかったと思います。
このコロナ禍も悪い事ばかりではない!と思いたい!
皆様もピンチはチャンス!と捉えて乗り切りましょうネ!