- 担当コーチ
- 小林 富士
私が彼を初めて知ったのは、当時OECD新事務総長として初来日が決まった1996年、
外務省経済局国際機関第二課の課内閲覧文書で彼の略歴を知った時。
カナダの政治家、法務大臣などを務めた後、OECD事務総長就任。
趣味、ピアノ、テニス。共に上級者、人前で披露することも多い。
この趣味!が彼と私を繋ぐキーワードになるとは…。
外国要人の ” おもてなし” 定番は、鎌倉観光、料亭でのお食事。
この時も前例に倣ったコースが設定されていた。彼の一言が発信されるまでは…。
” 観光より彼はテニスがしたいらしい!”
ここから外交の一コマに私が加わることになった??
天候に関わるのでインドアコートの予約が必須……!
コートの予約から私の出番!!
当日の品川プリンスでのテニスのいきさつは、以前のブログでお伝えした通り。
1997年6月、神戸の自宅に外務省の方から突然、電話がかかってくる。
” Mr.Johnston が会議で奈良ホテルに滞在するので、テニスのお相手をしてほしい ” との依頼。
7月、日本の暑さの中、一対一のシングルスはきついので、誰かダブルス要員を補充するということを了承してもらった上で合意!
当時本山インドアテニススクールのアルバイトコーチに、通訳を目指して勉強中の神戸女学院の女子大生と
アメリカ留学から帰国した神戸大学の男の子という強力な助っ人が!
この二人と共に、7月6日(日)奈良ホテルへ向かう。
ホテルからテニスコートへ向かう車中、奈良公園でシカを目撃!
ジョンストン氏の ” あの鹿は食べるのか?” 発言にビックリ!
やはり欧米人は感覚が違う!
11時~13時という日中のテニス。
途中、ジョンストン氏が ” ちょっと休憩!” と言ってベンチで横になっていたのは、今から思えばあれは熱中症だったのでは?
テニスの後、奈良ホテルで昼食。
この時、同行してくれた二人が結婚するのは後日談…。
同年、11月 初旬、土曜の早朝、神戸の自宅の電話が鳴る。
受話器から英語でまくしたてる声!
私の拙い英語力で何とか聞き取れたフレーズ …… Mr.Johnston?
”11月28日(金) ~ 神戸で会議があるので、週末テニスしないか?” とのお誘い。
神戸と言われたら断るわけにもいかない。
こうして、彼との3回目のテニス。
今回は、季節もいいので二人っきりでポートピアホテルのテニスコートでの逢瀬!!
土曜、日曜と2日間、テニスを楽しみ、”良かったら家に来てお食事しませんか?” と 誘うと、
” ふじ (私の名前です) のご招待なら…。” と快く承諾してくれた。
私の運転する車で、ポートピアホテルから東灘区の我が家へ。
SPはついていなかったけれど、今から思えば随分無謀な事をしたのでは?と反省しきり…。
その時の写真がこちら。
その後も、早朝突然、英語での電話がかかってくるのには正直閉口するが、
今でもクリスマスカードを送る友人ではある。
テニスを通じて友情は世界へ広がる??